この時計、ステンレスモデルでも定価は約100万円。

10年近く前に製造中止となっていますが、その際の新品流通価格は50万円台後半、中古価格は40万円台だったと思います。

ちなみにその時のロレックスGMTマスターの相場は、新品35万円、中古28万円ぐらいでした。

そして、最近のGMTマスターの価格が上記35万円の倍ぐらいするのは時計好きなら知っていることでしょう。

ということで腕時計投資の観点では、かつてのチョイスとしてGMTマスターを買っていた方、大正解でした。

で、GMTマスターが値上がりしてしまった現在、マスタージオグラフィークの相場はどうかというと、GMTマスターほどは値上がりしていない様子。

値上がり自体はしているものの、依然としてGMTマスターよりも安価で買える時計です。

この価格の逆転現象は、2007年から現在まで約10年近く続いています。

ロレックスの人気が高いとはいえ、ジャガールクルトというブランド、そしてマスタージオグラフィークという素晴らしい時計＆機能。

これが、GMTマスターよりも安価で買えるという現象はちょっと不自然だと思うのです。

さらにマスタージオグラフィークはとっくのとうに生産終了。

つまり、需要が増えても供給量は一定です。

一部の時計ファンにとっては「マスタージオグラフィークなんて知ってるよ」と言われるかもしれませんが、この時計、実は意外に知らない人が多いはず。

使い方はこの動画を見たらわかると思います。

そしてこの動画を見たら分かる通り、すごく魅力的な時計です。

時計の仕上げ、機能的にもかつての価格バランス的にもGMTマスターより本来は上の時計であるのマスタージオグラフィーク。

ということで、認知度が上がり欲しいと思う人が増えたら、本来の適性価格に戻るのではないでしょうか。

つまり、知名度が低い、という理由でお買得価格で買えるこの時計、近いうちにGMTマスターより高値になってもおかしくない時計です。