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クオーツという選択、ヴァシュロンコンスタンタンオーバーシーズ

このオーバーシーズ、文字盤にはっきりと「クオーツ」、「オートマティック」と書かれており、その姿はすこしばかりオメガシーマスターにも似ています。

そして、3年前ぐらいまでこのオーバーシーズ、機械式=オートマティックとクオーツの価格差が少ないという珍しい時計だったのです。

たとえばアクアノートの場合、クオーツと機械式の価格差は50万円近くになるのです。

このオーバーシーズクオーツの時計が欲しいなら良い選択肢となりそうです。

というのも、人気あるデザインにクオーツを採用しているメーカーが少ないからです。

例えば、ロレックススポーツモデルにクオーツを採用したことはありません。また、パテックフィリップアクアノートの場合でもクオーツのメンズサイズは5064Aの1種類しかなく、ステンレスブレスレットは選べなかったのです。

つまり、機械式の時計と同じデザインで(例えばステンレスケースにステンレスブレスレット搭載など)クオーツを選べる近代的なモデルはオーバーシーズオメガシーマスターぐらいでしょう。

ステンレスブレスレットのスポーツタイプにクオーツという組み合わせ。ありそうで以外に無い(高級腕時計に限る)ので希少です。

ロレックスのようにステンレスブレスレットの時計は非常に普段使いしやすいため、日差が少ないクオーツの場合、より普段使いし易いと思うのです。

そして、クオーツのオーバーシーズ、なんと値上がり率が少ないのです。

オートマティックのオーバーシーズが60万円前後という相場の中、このクオーツは40万円台です。

かつて値段が変わらなかったのに、現在では10万円以上の価格差が発生しています。

よって、オーバーシーズ

「高級腕時計だけど、楽に付けられる普段使いの時計」

として、買うなら良いかもしれません。

さらに、雲上スポーツ時計が値上がりしているなかで、値上がり率もまだまだ低いため値上がりする可能性も秘めているのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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