腕時計投資新聞

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2016年6月5日更新

1996年に登場した復刻モデルの金モデル、ホイヤーカレラCS3140

1996年当時のタグホイヤーって今とはブランドの戦略が違って、ステンレスブレスレットを搭載したダイバーズがメインの展開でした。(しかもクオーツが主)

そんな時に

  • 革ベルト
  • 手巻き
  • クロノグラフ
  • というこの復刻版はまさにタグホイヤーの中で異彩を放つモデル。

    当初は限定数付きの限定として出たのですが、人気があったのでレギュラーモデル化。そしてその後はタグホイヤー主力モデルにまで発展していったのは今のラインナップを見れば分かります。

    1996年に登場したカレラは、

  • 白文字盤(ステンレス)CS3110
  • 黒文字盤(ステンレス)CS3111
  • 白文字盤(イエローゴールド)CS3140
  • という3種類のシンプルなラインナップでした。

    この金無垢モデル(CS3140)のみクロコダイルの革ベルトが装着され、特別な高級感を演出していました。

    ただし、後のマイナーチェンジで登場した茶色文字盤のステンレスモデル(CS3112)にもクロコダイルの革ベルトが装着されたため、ステンレスモデルと金無垢モデルの差別化はなくなりました。

    ちなみに、通常のステンレスモデルに装着されるカーフの革ベルトにも実は茶色が存在

    カタログモデルには茶色ベルトを搭載したモデルはありませんが、タグホイヤーの正規代理店に行けば注文可能です。

    インスタグラムを見てみると、結構いろいろな希少時計をアップしている人がこの金無垢カレラを載せたら「いいね!」が200件

    Sorry for the heuer-bias posting!! LOT 156 – #heuer re edition solid 18k gold #cs3140 #lemania #cal1873

    Watches of Knightsbridge 🇬🇧🇦🇪さん(@watchesofknightsbridge)が投稿した写真 –



    デイトナや4桁リファレンスのエクスプローラ2や同じく4桁のミルガウス1019)よりもいいね!がたくさんついていました。(ただし赤サブには負けていました)

    デザイン的にも内容的にもとっても良い時計だと思うのですが、あんまり知られていないこの時計。

    2013年から相場はほぼ変わっていない状況ですが、認知度が低いため取引自体があまりされていない模様です。

    30万円台でこの時計が買えるっていいと思うのですけれど、いかがでしょうか。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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