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70年代の222のデザイン要素を投入した2代目、オーバーシーズクロノグラフ

1990年代後半デビューと三雲ブランドのスポーツウォッチの中で最も新しいのがオーバーシーズです。

がしかし、実はパテックフィリップオーデマピゲに対抗してちゃっかり1970年代に“オーバーシーズ的な時計”を出しているではないですか!

それがこの222です。

Busting out the Vacheron 222 #vacheron #vintage vacheron #cool watch #vintage watch

Ivychronoさん(@ivychrono)が投稿した写真 –



222って名前、1980年代のマセラティみたいですね。

マセラティが2000年代にフェラーリ傘下で出したクアトロポルテ(奥山デザイン)以降洗練されたように、オーバーシーズという名前になって洗練された時計となったオーバーシーズ
(私はデ・トマソ時代のマセラティ好きですが、、壊れなければ)

1996に出たのが初代で、2004年に出たのがこの記事のモデル、2代目です。

そして、今年2016年にまたもや新作の3代目が出てしまったので、旧型となった2代目モデル。

今年出た新作はジュネーブシール取得という変化がありましたが、2代目における初代との主な違いはデザイン面

初代は初代で、見た目の定評が高く、特にクロノグラフはかつてアクアノートの5065と同じ相場というぐらい人気のモデルでした。

ただし、その後値上がりしたアクアノートとは異なり、現在でも100万円以下で買えるのが初代のオーバーシーズクロノグラフ。

で、2代目はというと、初代よりも人気があり100万円以下では買えません

2代目が出たのは2004年同時期にアクアノートもモデルチェンジされたのはたまたまでしょう。

2代目オーバーシーズの特徴は222のデザイン要素を入れたことでしょう。

時計において歴史って結構重要

復刻と似たような手法として、かつてのデザイン要素を入れた、というブランディングをとったのがこの2代目オーバーシーズなのだと思います。

ということで、2代目オーバーシーズ、3年前と比べて10万円ほどの値上がりとなっています。

今年出たジュネーブシール取得の3代目がビックカレンダーを廃止し普通のカレンダーとなってしまったのため、デザイン面では2代目の評価が高いのかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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