2002年まで、ブルガリのスポーツモデルのカテゴリ名はその名の通り「スポーツ」。
で、「ディアゴノ」という名称に変更になったというのに気づかない人も結構いて、このAL38Gの名前が「ディアゴノ」と勘違いしている人を多くみかけました。
今では「ディアゴノ」といってこの時計を指すことはないでしょうが、当時としては、いろいろとややこしかったのです。
この時計、デザインの内容はアルミニウムと同じ感じ。
アルミニウムの金バージョンと表現されたりもしていましたが、「アルミニウムの金バージョン」なんて変な話です。
だって、アルミニウムはアルミニウムであるわけで、金のアルミなんてありません。
ま、単純に「アルミニウム」は時計の名称と捉えれば簡単なことであるのですが理解されにくい名称であることは間違いありません。
で、やはりこの時計は“アルミニウムの金バージョン”というのが正解のようです。
それはAL38Gという型番を見ればわかります。
ALのGバージョンがという表記がまさに、アルミニウムの金バージョンということを表しています。
この時計、金無垢ケースなのに裏蓋がチタン仕様という点や竜頭がプラスチック製という点はアルミニウムと同じ。
しかし、金無垢仕様なのでラバーベルトを止める構造だけ、ホールディングバックルとなっています。
ブルガリブルガリのプラチナモデルもそうですが、ブルガリは金とかプラチナといった高級モデルにホールディングバックルを採用するという差別化をしています。
近年、アルミニウムは程度の悪いモノが非常に多くなり、程度の良いアルミニウムを見つけるほうが難しくなりました。
しかし、この“金のアルミニウム”は今のところ程度が良い物が基本の状況です。
「扱われ方の差」がやはり金無垢モデルです。
他のメーカーもそうですが、中古相場30万円以上の価格帯となると程度の悪い時計はすごく少ない傾向です。
AL38Gの良さは、金無垢スポーツモデルなのに30万円台で買えるという点。
しかもこの時計、相場が30万円で安定しているのです。
筆者が最初に約33万円でAL38Gが売られているのを見かけたのは2003年、中野のかめ吉さんでのことです。
そして、それから他の時計は高くなったり安くなったりしましたが、このAL38Gはいつの時代もだいたい30万円台。
2003年から約13年間、全体的に時計が高い時でも安い時でも30万円台というのがこの時計。時計相場が安めの時は30万円台前半、高めの時は後半って感じです。
せっかく金無垢モデルなのに裏蓋がチタン製っていうのが気に入らない点ではありますが、実物は写真よりも高級感がありますし、非常にかっこ良い時計です。
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