この時計が登場したのは2000年のこと。
1996年に復刻されたカレラが生産中止になったのは2000年か2001年だったと思います。
1996年に復刻されたモデルがきっかけとなり人気モデルとなった「カレラ」ですが、原型をとどめていないカレラの歴史はこの140周年モデルが登場した時から始まっていたのではないでしょうか。
この140周年モデルは
等々が1996年に復刻されたモデルと似たものとなっています。
しかし、「カレラ」なのにクロノグラフでない!という致命的なポイントがあるのです。
ロレックスが「デイトナ」という名前のシンプルな3針時計を出したらガッカリしますよね?
そういうことを平気でやってしまうのがタグホイヤーの残念なところです。
とはいうものの、カレラのラインナップを増やすというメーカーの戦略はブランディングとしてはよろしくありませんが、ビジネスとしては優秀だった模様。
2002年以降、カレラはどんどんとラインナップを拡大。文字盤のロゴも“ホイヤー”単独表記から、“タグホイヤー”へと変化します。
そんなカレラシリーズ、2015年現在の状況を見ると無数のラインナップが存在します。形が違いすぎて「え?それもカレラなの?」というモデルも多数存在するほど。
最初は1種類、3バリエーションのシンプルなラインナップだったカレラが、タグホイヤーの中心的存在となり、無数のラインナップを展開することになった歴史はこの時計から始まったのです。
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