腕時計投資新聞

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2016年8月2日更新

モノを買うことと サービスを買うことの大きな違い

 わたしたちは普段必ずお金を払って暮らしています。毎日の生活の中で、ありとあらゆることにお金が発生しています。家のローンや家賃の支払い、電車に乗るための切符代、食事やお茶の代金、ビール代、電気代、水道光熱費等々。車を持っている人なら車のローンや保険代、そして走った分だけガソリン代がかかります。これらはすべて当然のこと。お金なんて使えばなくなる、と思っていませんか?

 ところが、お金には〝使ったらなくなるお金〞と〝使ってもなくならないお金〞があるのです。では、使ってもなくならないお金とはどのようなお金でしょうか?
 まず、わたしたちが買い物をするとき、大きく分けて2つのものにお金を払っていることを思い出してみましょう。それは、サービスとモノです。

 使ったらなくなるお金とは、サービスに払うお金です。たとえばマッサージをしてもらう、ホテルに泊まるなどのサービスは体験にお金を払うわけですからストックすることはできません。しかし、まだ使っていないマッサージ券やホテルの宿泊チケットを試しに金券ショップに持っていけば、そこそこの金額で買い取ってもらえるはずです。サービスに払ったお金の価値は、サービスを受けるまでは残り続けます。だからといってホテルの宿泊券を一万円の価値があるからといって取っておけば、永遠にホテルに泊まるという体験ができません。つまりこれは、〝使わないからなくならないお金〞なのです。

 では、〝使ってもなくならないお金〞などというものは本当にあるのでしょうか?

 答えは簡単。〝価値のあるモノを買う〞が使ってもなくならないお金の使い方です。例えば、今あなたが手にしているこの本はどうでしょうか?

 読み終わった後、試しにブックオフにもっていったら幾らかの買取価格がつくはずです。もっとも、ブックオフに持っていったとしてもあなたが期待した額の評価はつかないことは目に見えています。ただ、仮にブックオフが500円で買い取ってくれた場合、1500円のこの本が実質1000円で楽しめたことになるのです。(もっともこの本は、読者の方に1500円以上の価値を提供することを目標としていますので売却しないで下さいね♪)では、もしも買取額が500円でなく1万円だった場合はどうでしょうか?

 なんと8500円の利益が出てしまいます! 本を買って読むという経験を楽しんだ上、8500円も手に入るなんて、とっても嬉しい話ですね。けれども、世の中はそんなにうまくいきません。残念ながらブックオフは、査定システムの都合、Amazonで1万円を超えるような額で取引されている本でも数十円から数百円程度の買取額にしかならないのです。

 買ったものが高くなる、ということが起こらなかったとしてもモノを買った場合、必ずしも買ったモノの経済価値が0円になるというわけではありません。上記の例のように本は数十円から数百円で買い取ってくれる可能性が高いですし、廃車寸前のボロボロな車だって1万円で買い取ってくれる業者はたくさんあります。

 モノを買うこととサービスを買うことの大きな違い。それは、体験した後も経済価値が残るか残らないかです。つまりモノの価値は残り続け、サービスの価値は体験をした瞬間消えてしまうのです。

腕時計投資のすすめ

14-16ページより抜粋
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