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東京オリンピック映像に出てきた安倍晋三首相の時計、オメガ『コンステレーション』Cal.564

この時計、パテックフィリップノーチラスオーデマピゲロイヤルオークと同じくジェラルドジェンタがデザインした時計

コンステレーションというと、このCal.564より1つ新しいモデル(1982年に登場)が有名ですが、そちらは小池百合子東京都知事が愛用しています。

安倍首相と小池都知事、なんと二人ともオメガコンステレーション」の愛用者なのです。

安倍晋三氏といえば、以前もオメガスピードマスターを着用している姿が目撃されていますので、オメガがお好きなのかもしれません。

このCal.564、かなりヴィンテージなモデルかつオメガというブランドの価格帯の特徴として、ブレスレットの現存率が少ないという傾向があります。これ、似たような価格帯のタグホイヤーも同じです。

一方、ロレックスほどの高級メーカーであれば純正ブレスレットと時計本体がきちんとセットで残っている確立がかなり高いのです。

で、安倍首相のCal.564は純正ブレスレットがしっかりと装着されています。

ちなみに以前は純正ブレスレットのCal.564、ものすごく数が少なかったのですが、アベノミクス以降の2013年ごろから数が一気に増えています。

純正ブレスレットモデルの数が増えた理由としては市場にCal.564自体の流通が多くなったから。

つまり、経済が活性化して時計の取引量も増えたということでしょう。

なお、安倍首相は結構モノの選択を重視する方だと推測でき、そういう姿勢が公用車にも現れています。

民主党になる前の麻生政権時代に総理大臣の車はレクサスLS600hがメイン車となり、センチュリーは予備車となりました。そして、民主党時代の歴代総理大臣はどの方もレクサスLS600hに乗っていたのですが、安倍首相になるとセンチュリーに戻ったのです。

実際、リオオリンピックの閉会式で放映された映像にも、国会議事堂の前をセンチュリーが走る姿があります。

センチュリーは日本国内専用車(香港でも売られている)ですが、世界の日本好きから名車と言われるファンの多い車。

まさしくこの日本らしい車を登場させたのは、世界に向けた動画としてレクサスより良いと思います。

余談ですが、安倍首相が以前“大雪の日に天ぷらを食べた”と批判された際に行っていたのは「楽亭」。赤坂にあった楽亭、プロからも食通からもものすごく評判のよい珍しいお店です。(残念ながら主人が亡くなったため閉店)また、焼肉は鹿浜のスタミナ苑がお気に入りとの情報も。

ということで、なにかと消費に対して“粋な選択”を実践する安倍晋三首相、他にも時計をお持ちの中でこのコンステレーションCal.564を選んだというのは、これがお気に入りなのだと思います。

なぜ日本の腕時計じゃないのかという批判もあるでしょうが、このオメガは良い時計だと思います。

なぜなら、

  • オメガ
  • ジェラルドジェンタデザイン
  • “アンティーク”と呼ばれる時代の時計
  • クロノメーター
  • という内容で5万円だからです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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