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2017年2月7日更新

スモールセコンド|腕時計の基礎知識

スモールセコンドとは腕時計の文字盤上のインダイヤルに配置された独立した秒針である。下の画像のように6時位置に配置されることが多いが、パテックフィリップ5000のように4時位置に配置されるものもある。

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一般的なクロノグラフの秒針もこのスモールセコンドである。また、クロノグラフの場合、3つのインダイヤルがそれぞれ「スモールセコンド」「30分積算計」「12時間計」と名前が長いためすべてをまとめて“三つ目”などと呼ばれる。

現在、2針にスモールセコンドを採用した腕時計は、三雲ブランドのドレスウォッチなど高級な腕時計というイメージがあるが、実はセンターセコンドよりも構造が単純である。

エタブリスールの場合

構造はセンターセコンドより単純であるが、エボーシュ(他社製ムーブメント)にはセンターセコンドのモノが多い。そのため、エタブリスール(マニュファクチュールではないブランド)がデザイン優先でスモールセコンドの腕時計を造る場合、クロノグラフムーブメントを使用することがある。例えば、パネライルミノールマリーナの40mmにはクロノグラフ機能が備わっていないが、使われているベースムーブメントはクロノグラフ機構のあるバルジュー7750である。つまり、スモールセコンドのデザインにするため、クロノグラフムーブメントを採用しクロノグラフ機能を削ったのである。

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