なんとなく見た目が今風に見えるという点や、この時計の存在に気づかないぐらいのマニアックさから、つい最近でたモデルなのかと思いきや、実は2001年にデビューしたモデル。
しかも2002年をもって生産終了しているため、生産年数自体も短めです。
チタンとステンレスのコンビというかなり凝った仕様はPAM00072など40mmのクロノグラフでよく見かける仕様ですが、44mmにもあったのです。しかも、サブマーシブル。
通常のサブマーシブルといえば、黒文字盤ですが、このブレスレット仕様の文字盤は青。
当時、青+チタン+サテンという組み合わせはこの時計以外にもよくあった仕様ですが、サブマーシブルにまでこの仕様を展開したというのは驚きです。
この時計が出た2001年当時は、44mmに初めてブレスレット仕様が登場したり、パネライのラインナップが増えていた時期。
しかし、ラインナップが多すぎて全部を把握するのは困難でした。というより、こういうマニアックな仕様のモノ、あまりお店でも取り扱われておらず、入手すること自体にハードルがあったかと思います。この時計、2002年を最後に生産終了となっているため、パネライブームが起こり、やっとパネライが一般に浸透した頃にはすでに新品ないという状況。新品時にあまり流通しなかったため、中古の数が少ないというのが理由です。
そんなわけで、比較的流通量が少なめのこの時計。
しかし、今となっては有名モデル「サブマーシブル」の珍しいブレスレット仕様ということで、そこそこ注目されている模様です。
ただ、希少品のため、値段はいつも高め。
よって、2007年から2015年までの期間でも約10万円という値上がりです。
同じく変わり種でも、もう少しメジャーなルミノールマリーナのチタンモデル、PAM00061の20万円という値上がり額に比べるとインパクトが少ない、という印象。
ブレスレット仕様のサブマーシブルということでかなりレア、なおかつ内容も凝っているだけに、より多くの人に知られたら、もっと人気の腕時計となりそうな1本です。
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