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2016年11月18日更新

タグホイヤーモナコCS2110、最近モナコで一番安いのは実はかつて高かった復刻初期モデル

現在のカレラモナコの大本となる「復刻版」が登場した当時の位置づけは、

  • 丸型+手巻き=カレラCS3110系)
  • 角型+自動巻=モナコCS2110
  • というシンプルなラインナップ。

    カレラは1996年デビュー、モナコは1997年デビューでしたがいずれも限定版としての取扱でした。

    その後カレラCS3110系)は限定が解除され、2000年代前半まで通常モデルとして販売。

    一方、モナコは限定が解除された際に三つ目のクロノグラフ(CS2111)となったため、以前販売されていたモデルは限定モデルという枠のままだったのです。

    そのモデルこそまさにこのCS2110

    限定生産数は5000で、復刻モナコの第一弾という歴史的価値から、しばらくカレラよりも希少かつ高値という印象だったこのモデル。

    それが、最近はすべてのモナコの中で最も安値という不名誉な価格帯に位置するのです。

    おそらく今の価格だと、同時期のカレラよりも安いと思われます。ただ現在、この時期のカレラが売っていないため比較することができません。

    カレラもそうですが、この時代の復刻ホイヤーは非常に魅力的な腕時計

    にも関わらず、存在がマニアックなためあまり需要が無いのです。

    よって少しでもこの時計の存在を知る人が多くなれば需要>供給となるでしょう。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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