PAM00051といっても生産年によってトリチウム仕様であったり、バックルの形状が違ったり、文字盤にAutomaticの表記が無かったりします。
同じ時計でも年式による仕様違いによって相場が異なるということはロレックスだとよく見られる現象です。
それはトリチウムのA番B番が高いように、パネライでも無いわけではない現象です。
しかし、このPAM00051。安い極端に安い年式があるかといえば、そんなことはありません。
Automaticの文字が入った最終年式は他と比較して若干高いですが、それ以外の相場はどれも似たようなもの。
しかもこの記事の個体の場合、バックルの形状が後期型のため、通常では最安値になりづらい個体だと思います。
よって、たまたま安いというわけではなく、PAM00051自体が値下がり傾向ということだと判断。
この40mm+ブレスレットモデルってなかなか40万円を切ることがないのですが、ここ数ヶ月で40万円を切ってきました。
最初に40万円を切ったのは黒文字盤のPAM00050で“特に安い1本”があると思ったら、その他にも30万円台の個体が増えたのです。
よって、このPAM00051もこの30万円台の個体をきっかけとして徐々に30万円台の個体が増えてきそうな予感。
かつて40mm+ブレスレットモデルはパネライの中で最も人気のあるモデルで、ロレックスの次に買う時計として人気がありましたが、最近は40mm+ブレスレットはパネライの中でかなり安い部類に位置するモデルとなってしまいました。
また、面白いのはこのブレスレットモデルが流行っていた頃もっとも人気のあり高かったのが黒文字盤で、最も安かった青文字盤だったのですが、最近は青文字盤が一番高いという現象。
しかも、黒文字盤は30万円台でもなかなか売れないのに、青文字盤は40万円台前半でも比較的早く売れてしまっています。
時代時代でファッションの流行が変化するように、人気の腕時計も変化します。
ただしこの40mm+ブレスレット、オーソドックスな要素が多いため、再評価される日は近いと思います。
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