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新品価格より17年後の中古価格が高い、ロレックス『エアキング』14000

時計に詳しくない人でも、ロレックスは高いということは知っていますが、いったいいくらするのかというぼんやりとした興味に対して28万円という回答は、「意外と買える金額」ということになるかもしれません。

高級腕時計に興味を抱いた人の中には、このようにして、なんとなく値段を知ったときに「自分でも手を出せる」という事に気づき、はじめの一歩を踏み出すきっかけとなるのです。

しかし、回答を現在の新品価格とした場合、オイスターパーペチュアル116000が候補となります。その額は40万円程度ですからロレックスへのハードルは上がるでしょう。

実際、約28万円というエアキングの最低価格も昨年と比べると4万円程度高くなっているため、中古においてもロレックスに対するハードルは上がっているといえます。

とはいえ、面白いのはロレックスは値上がりも値下がりもするということ。

特に最近は値上がり傾向が続いているため、買った値段より高くなるというハードルは下がっているのです

実際、昨年まで24万円程度でエアキングが買えたわけですから、約半年程度で4万円も値上がり状態。

そして凄いのは、ロレックスブームの頃、エアキングを20万円台前半で新品を買ったならば、「新品で買っても値上がり状態」ということ。

ロレックスブームの頃、特に人気があったのはエクスプローラ14270であり、プレミア価格でも買う人が多々いた時計です。

その頃、エアキングは決して人気のある時計というわけではなく、当時の新品価格より17年後の中古価格が高い、なんてことになるとは思わなかったでしょう。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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