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程度の良いモノの相場は安定、パシャC黒文字盤

パシャCという腕時計は、第一次時計ブームだった2000年前後においてメジャーな男性用モデルでした。

当時の新品実勢価格は20万円台後半で、同価格帯にはブルガリスポーツロレックスサブマリーナ(ノンデイト)がありましたが、その価格帯の中では一番人気という印象でした。

なぜ人気だったかというと、その選択肢の中で最も華があると思われたからです。

ブルガリの場合、20万円台後半で購入可能だったスポーツは3針モデルでしたが、最も人気だったのはクロノグラフモデルです。クロノグラフは40万円以上という相場だったため、妥協という印象もあったかもしれません。また、ロレックスの場合もやはり40万円台だったエクスプローラなどが人気モデルであったため、それより遥かに安かった14060には注目が集まらなかったのです。

そんな20万円台後半の選択肢として、パシャCは独特の世界観がある見た目かつ、直接的な上級モデルが無い印象でだったため、多くの人にとって魅力的な選択肢となっていたのです。

実際、パシャCには3針より高いクロノグラフや、上級なパシャ38mmがあったのですが、それらは「別」という印象があったのです。

ですから、

  • 10万円台といえばオメガ
  • 20万円台といえばパシャC
  • 30万円台といえばスポーツロレックス
  • というように松竹梅の中で真ん中の存在として重宝されていたのです。

    そして、その頃パシャCにおいて最も人気が高かった文字盤といえば、黒文字盤

    当時のパシャCには白文字盤と黒文字盤がありましたが、黒文字盤は入手困難なレア物とすら言われたこともありました。ただそれは1999年頃に一度あっただけであり、それ以降は特に注目されるということはありません。

    ですから、2000年代前半までパシャCという腕時計はとても人気の高いモデルだったのです。

    しかし今では「人気モデル」という印象はありません。

    2000年代半ばよりパシャCは女性用として扱われ始め、特に今ではその傾向が強くなっています。

    そのためか相場は2010年頃と比べても値下がり傾向であり、ずっとそれが続いているという印象もあります。

    そして、2015年頃から安いモノが11万円程度で売られるようになったため、かつて10万円台で売られていたオメガ価格が逆転してしまいました。

    そのため、パシャCは「安い」「不人気」というイメージが付いてしまいがちなのです。

    けれども実はそうではないのです。

    現在、パシャC黒文字盤の相場は程度の良いモノだと15万円程度という相場。最も安いモノが10万円前後で売られていますが、程度の良いモノだと相場が異なるのです。

    さらに、程度の良いモノは比較的すぐ売れているというように、きちんとした需要があるのです。

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    カルティエパシャCW31043M7の価格比較

    時計名 状態 2016年7月の安値(楽天) 期間 2017年9月の安値(楽天) 変動した額 残存価額
    カルティエ
    パシャC
    W31043M7
    中古 ¥151,200 1年
    2ヶ月
    ¥148,000 -3,200 97.88%
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