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金無垢比較、ノーチラスVSオーバーシーズ

2011年と比較して、そんなに高くなっていない状況です。

金無垢ノーチラスが約100万という値上がりをしたのに対し、金無垢オーバーシーズは30万円ほど。

なお、上記で比較している2011年のオーバーシーズはラージサイズ、現在売られているのはミディアムサイズです。オーバーシーズの場合、ステンレスモデルにおけるミディアムとラージの価格差は今も昔も約5万円ほど。

ということで2011年からの実際の値上がりは実質35万円ぐらいが正解だと思います。

とはいえ、金無垢ノーチラスと比べるとインパクトの少ない値上がり額

そこで、こんな比較をして考えてみたいと思います。


金無垢
SS
オーバーシーズ 1,798,000 538,000
ノーチラス 2,398,000 1,917,000

価格差

600,000 1,379,000

ノーチラスオーバーシーズの比較、金無垢同士の価格差は約60万円

ステンレススチールだと約138万円の価格差なのです!!

これはどういうことかなのかというと、、

オーバーシーズの金無垢モデルがもともと高かった』

ということだと思います。

つまり、オーバーシーズの金無垢モデルには一定の需要があり、時計相場が安い時期でも価格に変化が少なかった。

=安くなりにくかった

ということです。

ちなみに、2011年1月頃の金無垢スポロレ(サブマリーナ)の相場は約120万円。

それが現在、200万円以上はするでしょう。

ではなぜ、ノーチラスや金無垢スポーツロレックスが一時期100万円前半という安値になったのに対し、オーバーシーズはそこまでの安値にならなかったのか。

その答えは、

オーバーシーズの金無垢モデルが非常に希少モデルだということです。

それはアクアノートにもいうことができます。

オーバーシーズアクアノートの共通点は90年台後半にデビューした比較的新しいモデルだということ。

両者ともノーチラスロイヤルオークと比べるとカジュアルで、金無垢需要は少ないと予測できます。

だから、オーバーシーズの金無垢モデルは安値になりにくかったのです。

ちなみに、アクアノート(ラバーベルト5065)のSS対金無垢の価格差は140万円

アクアノートの金無垢モデルは以上に高い価格だということが分かります。

ラバーベルトモデルでも、金無垢ブレスレットを搭載するノーチラスより高いという状況。

一方ステンレス同士だとブレスレットタイプの相場はノーチラスアクアノートともにあまり変わりません。

つまり、オーバーシーズノーチラスの金無垢モデルは、非常に希少だからこそ安くなりにくい時計ということなのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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