「8 DAYS」といえば今やパネライを象徴する性能で、自社ムーブメントモデルの多くが8 DAYS仕様となっています。
今では珍しくない印象の8 DAYSですが、出た当時は物珍しく、とても話題となった経緯があります。
通常、機械式ムーブメントのパワーリザーブは2日程度。それを8日に伸ばしたのですから、“特徴ある高機能性”として印象に残ります。
しかしデビュー当初は、この8 DAYSというものに対して、さらに“特徴”となる要素を感じることができました。
それは、2000年に登場したパテックフィリップの10 DAYSという存在が、「パワーリザーブ長期化 = 高級」という印象を与えていたからです。
10 DAYSのゴンドーロは、2000年に限定モデルとして登場し、その実勢価格は数百万という水準。
当時は10 DAYSという目新しい性能とともに、グランドコンプリケーション級の新作として注目を集めていた経緯があるのです。
このPAM00190が登場したのは、10 DAYSの4年後ですが、まだパテックフィリップ10 DAYSの印象が強烈だったため、なにかと注目されたのです。
- パテックフィリップより安く買える
- 10ではなくて8 DAYS
- 安く買えるとはいえ、相対的には高級
という絶妙なバランス感から、「頑張れば手の届く、特別感のあるパネライ」として、注目される存在でした。
そして、この時計にはその他にも重要な要素があり、それはジャガールクルトのムーブメントを搭載しているという点。
このPAM00190は初代8 DAYSモデルだけあって、登場した際8 DAYSにばかり目がいってしまい、JLCムーブメントを搭載したパネライということには、あまり注目が集まっていませんでした。
とはいえ、JLCムーブメント搭載ということを忘れていたとしても、高級なモデルという印象に変わりはないため、デビューした2004年当時から長らく“高価格帯のパネライ”という印象です。
オフィチーネパネライラジオミールPAM00190の価格比較
時計名 | 状態 | 2011年4月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2017年10月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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オフィチーネパネライ ラジオミール PAM00190 |
中古 | ¥698,000 | 6年 6ヶ月 |
¥977,100 | 279,100 | 139.99% |