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中古はあまり見かけない、ゴールデンエリプス5738P

パテックフィリップゴールデンエリプス(ゴールデンイリプス)は、1960年代から存在するモデルです。

現在でも現行モデルなのですが、素人目には60年代から形が変わっていないようにも見えるため、分かりづらいという要素がある時計でもあります。

ゴールデンエリプスにはコンプリケーションモデルが存在せず、2針モデルが基本というようにシンプルさを重視したシリーズです。とはいえ、80年代頃までにはデイト付きモデルやスモールセコンド付きモデルなど多数のラインナップが存在。

それらは100万円を大きく下回る額で売られることが多く、パテックフィリップとしてはかなり安いという印象です。

しかし、その一方110万円程度であればすぐに売れてしまうモデルも存在。

それが自動巻ムーブメント搭載の3738です。

3738にもいくつか種類があり、90年頃までが3738で、90年代には一度マイナーチェンジされ3738/100となっています。

3738と/100の違いは、文字盤のバーが太めになったという点で、そのデザインが今でも踏襲されています。

また、ノーチラスのモデルチェンジと同じ時期、2006年頃に再度リニューアルされ、ゴールデンエリプスYG、WG、RGの3種類となりました。

特に変化したのはWGモデルがグレー文字盤となった点とRGモデルの追加。また、一見変わっていないようにも見えるYGモデル3738/100J-012となり絶妙なリニューアルが施されています。

その時期リニューアルされたゴールデンエリプスが最も新しい世代で、今でも現行モデルです。

そして、2008年にはデビュー40周年を記念して、エリプス最大サイズのプラチナモデルが追加されました。

それが、5738Pという存在です。

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5738Pの中古が売られていることはほぼなく、これを見かけた筆者はやや興奮気味です。

この時計、日本国内の定価は約600万円という水準。特殊なモデルゆえにほぼ取扱がなく、並行新品価格の平均値を算出するのは困難ですが、580万円から1000万円以上という水準まで、様々な価格を確認。

このことからいえることは、基本的に定価を大きく下回る価格で新品が手に入る時計でない、ということでしょう。

プラチナのパテックフィリップは流通が特に少なく、なおかつゴールデンエリプスのような特殊なモデルだとその傾向はさらに増すのです。

ちなみに海外ではどのような評価となっているかというと、現在筆者が確認できた最安値は日本円換算で約450万円でした。

この記事の個体は、説明文に“国内正規店”と書かれているため、定価で購入されたモノだと判断できますが、約600万円の定価に対して半額という価格で、希少かつ特別なこのプラチナエリプスが手に入るというのは、とても驚く状況だと思います。

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