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思わずカルチェと呼びたくなる、サントスガルベ

しかし、このサントスガルベ。

今見たらなんともツボな時計ですね。

共感覚を刺激する、という意味ではパテックフィリップノーチラスに似た時計だと思います。

ちなみに、ノーチラスだって高くなる以前(2002年より前)は「微妙な時計」扱いでした。

それがその後倍以上の相場になったのは有名です。

そんなサントスカルベ、LM(男性用)サイズのクオーツなら10万円前後で買えてしまうではないですか!

サントスカルベって、昔からあるラインナップなので、年式によって仕様が違います

特に、金属ブレスレットのデザインが違うのが大きいですね。

上記モデルはロレックスでいうと5桁リファレンスに相当するモデル。

コンビモデルもオールステンレスも相場は変わりませんが、コンビモデルのほうがより「カルチェ」と呼びたくなります。

その時代のカルティエ、しかも金属ブレスレットの普段使いしやすそうな時計が10万円前後とは良いですね。

それが自動巻きになると倍するのが不思議。

15万前後(=5万高)ぐらいだったら自動巻にしようか迷うとこですが、倍の価格となるとクオーツで十分

ただ、3針のため、秒針がチッチッとクオーツの動きをするのが残念なとこ。

とはいえ私はこの時計、なんとなくグッと来ます。

時計相場が値上がりし始めた2012年12月とくらべても相場は変わらず安定。

この時計からアート的なフェティシズムを刺激される感覚って、そろそろきそうな気がします。

特に大きめ&すっきりデザイン時計が多い現在、サントス方面への評価が高まりそうな感じがするのです。

直接の相関はありませんが、中古車でもセドリックワゴンやクラウンワゴン(エステート)の相場が高いです。



今10万円前後で買うなら良い選択だと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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