腕時計投資新聞

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iMacみたいな、超変わり種ロレックス「デイトナビーチ」黄色

しかもケースはホワイトゴールド。

当時ブルガリアルミニウムがきっかけで、“カジュアルウォッチ”の投入が流行っていました。

このデイトナも見た目はカジュアルウォッチですが、ケースはホワイトゴールド。

ガチ金持ち=現金を持っている人しか買えない“カジュアルウォッチ”としたのがロレックスのサディスティックなところです。

260万円という高い定価に対して実売価格も高い。

コレはもう、4本セットで揃えたい、というか買うなら4本揃えなければカッコ悪いと言われている気さえしました。

でも、4本揃えたら1000万円以上になってしまうではありませんか。。

しかもファンキーな見た目のため、女性用にも見えてしまう。

一体、誰が買うのだ??

と思っていたら、浜崎あゆみさんは買っていたようです。
(ただしピンクのみのよう)

浜崎あゆみがつけるなら、ファッションとして違和感ありませんが、ピンクのデイトナをサラッと着けこなすことができるのは、白いジャケットを着たドン小西ぐらいでしょうか。

この色合、どこからヒントを受けたかというと、AppleのiMacだと思います。

iMacといえば現在アルミニウムの単色しか販売されていません。

しかし、1999年に出たiMacは5色から選べるということを売りにしていたのです。



当時上のiMacのCMが大好きだった私はデイトナも欲しかった。。

しかし、当時のiMacもデイトナも日常用途には向かない代物。

当時のMac(OSX以前)を使う人はデザイナーぐらいと言われていましたね。

そして、それから15年以上が経ち、、
当時生まれた赤ちゃんももう中学3年生以上。。

さて、iMacとデイトナビーチの価格はどうなったか。

5色iMacは定価約15万円に対して、現在1万円以下。(ただしあまり売っていません)

デイトナビーチの値段は約250万円

中古でも定価とほぼ変わらない状況を維持しています。

メテオライト文字盤の記事でも書きましたが、通常革ベルトのデイトナは価格下落傾向で、投資対象としては微妙です。

しかし、デイトナビーチは価格変動があるため、投資対象として良いでしょう。

現在、箱付きのデイトナビーチは1本もありませんが、できれば箱付きを狙いたいところ。

デイトナビーチ、箱までもが文字盤&革ベルトと同色という、凝った仕様なのです。

通常、目立つ特徴あるロレックスが高値傾向なだけに、これだけ特徴あるデイトナビーチ、投資対象として期待できそうです。

ただ、時計の見た目的に普段使いできない、コレクションとしての要素が強そう。

そのため、他の時計のように「使って楽しむ」ということは弱いです。

デイトナビーチの場合、革ベルトも時計のデザインを構成する重要な要素の一つ。

ロレックスの場合、40年ぐらい経つとメンテナンスを受け付けなくなる傾向があります。

よって、このカラフルな革ベルトもパテックフィリップのようにずっと生産してくれるわけではないかもしれません。。

よって、新品の革ベルトも保管しておくといずれは高値になりそうです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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