GMTマスターは1956年にデビューしたシリーズですが、現在発売されているのは1983年に登場した「GMTマスター2」のほう。
他のシリーズだと『1』と『2』が両方共存在するのに対し、GMTマスターは『2』しか存在しないということに疑問を持った方も多いでしょう。
実際「GMTマスター」はA番が最終品番ですから、1999年でシリーズ終了となっています。
『1』が終了となった理由は、GMTマスターシリーズの場合、『1』と『2』の差が機能面に存在したからで、時針を単独で動かすことのできない『1』の存在意義がなくなってしまったからなのです。
しかし、時計好きとしては、文字盤に『II』という表記のない、オリジナルGMTマスターを求めたいという心理になっても不思議ではありません。
そのため16700には、
という人気要素が多々存在し、17610よりレアという評価になってもおかしくありません。
けれどもこれまで16710より高いどころか、10万円近くも安いという状況だったのです。
よって、今回の17600の値上がりは、16710など他の「GMTマスター2」の状況を見ると、ごく自然だと判断できます。
なお、現在同じ5桁リファレンス時代の「GMTマスター2」の16710は約83万円(黒赤ベゼル)となっており、16700より依然として高い状況であることに変わりありません。
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