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2017年11月12日更新

GMTマスター(1)も値上がり傾向、ロレックス16700青赤ベゼル

GMTマスター1956年にデビューしたシリーズですが、現在発売されているのは1983年に登場した「GMTマスター2」のほう。

他のシリーズだと『1』と『2』が両方共存在するのに対し、GMTマスター『2』しか存在しないということに疑問を持った方も多いでしょう。

実際「GMTマスター」はA番が最終品番ですから、1999年でシリーズ終了となっています。

『1』が終了となった理由は、GMTマスターシリーズの場合、『1』と『2』の差が機能面に存在したからで、時針を単独で動かすことのできない『1』の存在意義がなくなってしまったからなのです。

しかし、時計好きとしては、文字盤に『II』という表記のない、オリジナルGMTマスターを求めたいという心理になっても不思議ではありません。

そのため16700には、

  • 1999年でシリーズ終了
  • 1956年から続いた伝統的なモデル
  • 『II』表記のない文字盤
  • ルミノバ、ダブルロックなどの年式も選択可能
  • という人気要素が多々存在し、17610よりレアという評価になってもおかしくありません。

    けれどもこれまで16710より高いどころか、10万円近くも安いという状況だったのです。

    よって、今回の17600の値上がりは、16710など他の「GMTマスター2」の状況を見ると、ごく自然だと判断できます。

    なお、現在同じ5桁リファレンス時代の「GMTマスター2」の16710は約83万円(黒赤ベゼル)となっており、16700より依然として高い状況であることに変わりありません。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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