この時計、1年で40万円以上の値上がりとなっています。
ちなみに最近130万円台の個体がありましたが、既に売れていました。
この16760という時計は「GMTマスター2」の初代モデルとして80年代に登場したモデル。
プラ風防の4桁デイトナが現行だった当時、“最新モデル”として定価も高い存在でした。
しかしデビュー後は、早い段階で16710にモデルチェンジされ、他の80年代ヴィンテージと同じく、短い生産年となっています。
見た目は近代的な5桁リファレンスであるのに、2000年前後のロレックスブーム時よりアンティーク扱いされていた80年代ヴィンテージのロレックス。当時からヴィンテージ感に欠ける分かりづらい存在として、そこまで人気とならなかった傾向がありますが、2017年になってついに「レア感」を感じる人が増えた模様です。
特にこの16760は「ファットレディ」という愛称あるように、“厚めのケース”という分かりやすい特徴があり、今回のように急激な人気状態となってもおかしくない側面があります。
このようなことは、シリーズ全体が強い人気を誇っているときに起こる傾向があり、2002年にパネライがブームとなった際も、90年代後半に造られたモデルが短期間で値上がりしたという現象が起こったことがあります。
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