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2017年11月27日更新

クロノグラフの事情、カルティエパシャシータイマー

回転ベゼルを備えるパシャのクロノグラフといえば、フレデリックピゲを搭載したパシャ38mmが有名です。

パシャ38mmクロノグラフの定価は100万円以上という水準であり、2000年頃の新品実勢価格も60万円近い価格でした。そのため、腕時計が全体的に安かった2010年頃でも30万円台後半という相場だったのですが、今では30万円以下で売られています。

しかし、パシャのクロノグラフにはもっと高いモノが存在します。

それが2005年頃から登場した男性用パシャの最終世代モデルであり、特にパシャ42mmのクロノグラフは現在中古が約60万円という水準。

パシャ42mmは2005年にパシャ38mmの後継モデルとして登場した高級モデルであり、搭載するムーブメントがジャガールクルトベースという内容です。

それに対して2006年に登場したパシャシータイマーにはETAベースのムーブメントが搭載されており、よりカジュアルなパシャとなっています。

パシャシリーズには、それまで男性用カジュアルモデルというモノが存在せず、パシャシータイマーはそのポジションを担う初のモデルだったのですが、回転ベゼルのデザインの印象からパシャ38mmの後継モデルと勘違いされる傾向もあります。

ですから、本来高級なパシャ38mmより、パシャシータイマーのほうが相場が高めというのはおかしな現象とも取れるのです。

パシャ38mmの後継モデルはパシャ42mmですから、42mmと比べて38mmが安いというのは自然ともとれます。

しかし、高級な38mmよりシータイマーのほうが高いという現象には少し違和感を感じるところです。

よって、クロノグラフのパシャシータイマーは高い、と言いたいところなのですが、実はそう取れない要素も存在。

それは、3針モデルにおいてパシャシータイマーパシャ38mmより安いという点です。

つまり、3針モデルにおいては安い順に

パシャシータイマーパシャ38mmパシャ42mm

という順になり、

クロノグラフでは、

パシャ38mmパシャシータイマーパシャ42mm

となるのです。

ですからこれは、パシャシータイマーのクロノグラフに対して一定の評価があるとも取れる現象です。

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カルティエパシャシータイマークロノグラフW31089M7の価格比較

時計名 状態 2012年5月の安値(ヤフオク) 期間 2017年11月の安値(楽天) 変動した額 残存価額
カルティエ
パシャシータイマー
クロノグラフ
W31089M7
中古 ¥468,000 5年
6ヶ月
¥397,440 -70,560 84.92%
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