16700は1999年に生産終了した「GMTマスター」の最終モデル。
「GMTマスター2」の16710においても現在“青赤ベゼル”の相場が最も高い状況ですが、この青赤ベゼルこそ1956年に登場したGMTマスターのアイコン的存在です。
現在、GMTマスターには「2」しかありませんが、オリジナルの「GMTマスター」の最終モデルこそ16700のA番なのです。
デイトナ16520P番などの例から、ロレックスの最終モデルは高くなる傾向がありますが、GMTマスター16700はこれまで特に高くなっていなかったのです。
一方、「GMTマスター2」である16710の最終モデルであるM番は、数年前から他の品番よりかなり高いという状況。
16700と16710はほぼ同じに見えるため、16710が事実上の後継モデルとみなされ、これまで16710の最終モデルだけが高かったのだと予測できます。
けれども、16700は『II』の付かない「GMTマスター」の最終モデル。
よって、今回A番だけ特に高くなったというのは、とても理解できる現象であるのです。
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