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オイスタークオーツの事情、デイトジャスト17013

ロレックスブームの2000年前後の時期において既に「オイスタークオーツ=特殊」という印象で、ちょっと変わった安価なモデルという存在だったように思います。

オイスタークオーツは実は2001年頃まで生産されていたため、その時期において現行モデルという側面もあったのですが、なんとなくアンティークに近い香りがしていました。

また、本来オイスタークオーツは機械式よりも定価が高く高価なモデルであるにもかかわらず、ロレックスブーム以後の時代において「高級」という印象ありません。

そのためオイスタークオーツについては、現在機械式の中古より安いだけでなく、本来上級なモデルを安価に楽しめるというお得的観点の要素も存在します。

とはいえ、オイスタークオーツにはマイナスポイントも存在。それはメンテナンスが面倒くさいという点です。

機械式ロレックスの場合、修理可能なお店が多く正規オーバーホールでも料金が相対的に高くありません。

しかし、オイスタークオーツは「クオーツ」であるため、正規修理以外で対応するのが難しく、さらに正規オーバーホール料金が機械式より高いのです。特に、電池交換をしても動かないなど、修理を必要とする場合はその必要性があるでしょう。

そのため、オイスタークオーツは「クオーツだから不人気」というだけでなくメンテナンスが若干面倒という懸念点があるのです。

とはいえ、中古価格は機械式より割安であるため、結果的にオイスタークオーツは、バランスの取れたポジションにいるのではないでしょうか。

よって総合的に見てオイスタークオーツは、独特なキャラクターを気軽に楽しめるという魅力的な存在だと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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