リーマンショック後に数多くの腕時計が安くなりましたが、パネライもルミノールベースが20万円台前半となるなど一部モデルが安くなっていました。
しかし、ルミノールクロノは2011年でも60万円前後という相場で、極端に安くなってはいなかったのです。
先のように、パネライは革ベルトとブレスレットの価格差が大きくない傾向がありますが、2011年においてもそれは同様でブレスレットの72番も革ベルトモデルであるこの記事PAM00074も60万円前後という価格帯に位置していたのです。
PAM00072は2016年に65万円程度だったため、2011年としてはいかに高かったかが分かります。
2011年における60万円近辺にはどのような時計が存在していたのかというと、デイデイト18038やデイトナ16523という顔ぶれ。それらは現在100万円以上という水準ですから、いかにルミノールクロノが高かったかがわかります。
しかしながら、ルミノールクロノは値崩れしなかった代わりに値上がりが鈍く、2018年の今でも2011年から約13万円の値上がりという状況です。
13万円の値上がりしているなら立派だともいえますが、2017年には1年で10万円程度の値上がりとなったマニアックモデルも存在。
そしてそういったマニアックな人気要素にこのPAM00074も当てはまるため、この値上がり額は優秀とはいえない見方もできるのです。
ちなみにこのPAM00074、2008年11月というリーマンショック直後の時期においては約99.7万円という状況。
リーマンショック以降、最も安かったといえる時代が2011年頃なのですが、そこから大きく回復していないというのは興味深い点だと思います。
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