第一次腕時計ブームの2000年代前半当時に現行としてラインナップされていたパテックフィリップのざっくりとした現在価格は、自動巻カラトラバが130万円前後、コンプリケーションが200万円台半ばから300万円前後、アクアノート(SS)が200万円前後、ノーチラス(SS)が250万円から300万円という様子です。
とはいえ、カラトラバについては130万円前後という範囲には収まらないモノが存在。
1つが3796なのですが、パテックフィリップの代表的モデルという側面がありながら、現在100万円以下で入手可能です。
その一方で、90年代のカラトラバとしてはとても高水準に位置するモノが存在します。
それが、5107というモデルです。
5107は2000年に登場したリューズガード風のデザインが印象的なモデル。
2000年といえば、ワールドタイムが復活した年ですが、その時登場したワールドタイム5110もリューズガード風なデザインとなっています。
現在ではカラトラバの中で飛び抜けて高いこの5107ですが、2000年代前半においては、特に高いというわけではありませんでした。
それどころかリューズガード風のデザインが「パテックフィリップらしくない」と一部には不評で、決して人気があるモデルというわけでは無かったのです。
実際、当時はこの5107より5000Jのほうが高値というぐらいっだったのです。
5107の新品実勢価格は、2000年代前半としては少し高くなり始めていた2003年時点でも120万円台前半でした。
また、安い時では中古が60万円台ということもあったため、2000年代前半において5107Gは不人気に近い存在だったのです。
そんな5107に異変が訪れたのは2007年頃。
それまで中古が100万円前後という相場だったのが、この年に約138万円程度にまで上昇。
明白な理由は不明ですが、なぜか評価され始めたのです。
ただし、その後のリーマンショックによりこの時計の中古は再び100万円近くまで下落。
そして、それが2013年以降は再び高くなり始め、今ではなんと200万円以上という相場にまで上昇しているのです。
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パテックフィリップカラトラバ5107Gの価格比較
時計名 | 状態 | 2003年4月の新品実勢価格(2社平均) | 期間 | 2018年1月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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パテックフィリップ カラトラバ 5107G |
新品 | ¥1,227,083 | 14年 9ヶ月 |
¥2,080,000 | 852,917 | 169.51% |