2005年に登場したカラトラバ6000Gは、1992年頃に登場した5000Gの後継といえるモデルです。
6000Gは5000Gと同じ雰囲気の文字盤デザインで、搭載するムーブメントもキャリバー240と同様かつケースデザインも5000と似た印象です
6000における大きな違いはポインターデイトが付くという点とケースサイズが大型化されたという点。
5000Gは33mmだったのに対し、6000Gは37mmとなっています。
ポインターデイトという要素はパテックフィリップではあまり採用されてらず、2005年当時の腕時計においても採用事例が少ないメカニズムでした。
当時において「ポインターデイト」といえば、オメガスピードマスターのトリプルカレンダーという印象が強かったと思います。ちなみに2000年代前半においてトリプルカレンダーは10万円台で購入可能でしたから、言うまでもなく6000Gとは価格のかけ離れた時計です。
6000Gはロレックスでいう6桁リファレンスに当たる世代の時計で、ノーチラス5711などと同世代のモデル。5000Gはロレックス5桁世代に当たり、ノーチラス3800と同世代という印象です。
とはいえ、ノーチラスのデビューは1982年で5000Gのデビューは1992年頃。完全に時期が一致するわけではありません。ですが、90年代後半の第一次腕時計ブームの時代に現行だった5桁世代と、その後の新しい時代における6桁世代という分け方はとても分かりやすいと感じます。
最近ロレックスでは状況が変わってきましたが、パテックフィリップの場合、基本的には5桁世代相当より6桁世代相当の方が高い傾向です。
実際、6000Gの過去価格を見ても現在価格を見ても明らかに5000Gより高く、パテックフィリップにおいて「20年程のヴィンテージよりも新世代のほうが高い」ということを示しているようにも感じます。
とはいえ5000G、6000Gどちらも2009年頃と比べて数十万円単位の値上がり状態であるため、仮に2009年頃5000Gと6000Gを迷った場合「どちらを買っても正解だった」ともいえるでしょう。
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パテックフィリップカラトラバ6000Gの価格比較
時計名 | 状態 | 2009年4月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2018年2月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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パテックフィリップ カラトラバ 6000G |
中古 | ¥1,400,700 | 8年 10ヶ月 |
¥1,998,000 | 597,300 | 142.64% |