今回の値動きは値上がりとなりましたが、数多くの腕時計が高くなっている2017年10月は値下がり気味だったのです。
さらに2017年10月の150万円台という価格は、ここ10年間において最安値レベルともいえる水準です。
PAM00108という時計は、デイトナ16520が80万円台で購入可能だった2010年に198万円もしたのです。
198万円といえば、現在のデイトナ16520の価格という印象ですが、数多くの腕時計が安かった2010年においてその水準だったのです。
この108番というパネライは、他の時計が安い時期に高く、高い時期には安いという“謎な値動き”となる傾向があります。
今回は他の時計が値下がりとなっていない中、値上がりとなっているため「我が道を行く値動き」という表現がふさわしく思います。
また、このモデルはAMGとのコラボモデルですが、高級腕時計の傾向としては自動車ブランドとのコラボモデルは評価されない傾向があります。
例えば、IWCのAMGモデルは、『チタン、自社機械式ムーブ、ブレスレット』という人気要素があるにもかかわらず30万円台で購入可能ですし、パネライのフェラーリモデルもパネライ全体におけるボトム価格に位置する傾向があります。
けれども、このPAM00108だけは他の自動車コラボとは異なり、評価されている存在なのです。
よって、他の時計とは異なる値動きをするPAM00108というモデルは、なにかと興味深い対象だといえるでしょう。
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