2002年当時の新品実勢価格は2社の平均値ですが、各々の価格に大きな乖離はなく、同じような価格といえる水準です。
現在の感覚だと豪華なパテックフィリップのコンプリケーションモデルが200万円以下という様子は「とても安い」と感じてしまいますが、当時その価格で売られている5054Gに対して「安い」という感覚はありません。
ですから、当時この時計を買った方がいたとしても値上がりするなんて夢にも思わなかったのではないでしょうか。
この5054Gは立派な値上がりを果たしたため、2002年においては買っても良い時計だったのです。
とはいえ、同時期における5085/1Aの新品実勢価格は100万円台前半。5085/1Aは現在205万円から223万円という水準に位置しているため、値上がり額は5085/1Aのほうが優秀です。
5085/1Aと比較すると値上がり額は負けてしまうものの、5054Gも立派な値上がりに変わりないため、どちらを買っても正解といえるのではないでしょうか。
また、現在の選択肢としては、かつて実勢価格が高かった5054Gがお得感があるといえます。
実際、5054Gは上級モデルにふさわしい凝った造り。ラグ部分がカールしていたり、裏蓋を開けるときれいな機械を眺めることができるなど、魅力的な要素が多々存在します。
それを考慮すると、過去価格と比較して高くなっているものの、今の相場において同時期のパテックフィリップと比較すると驚くほど高くないという見方もできるため、なにかと興味深い存在だといえるでしょう。
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