バロンブルーは2010年において30万円台後半という水準に位置していますが、当時においてこの30万円台後半というのは「なかなか高い」と感じる水準でした。
例えば、現在70万円以上というロレックスの高級スポーツモデルでもこの水準。何度も例に出していますが、サブマリーナやGMTマスター2のコンビモデルがそれに相当します。
バロンブルーは2010年頃において、“デビューしてから2年程度”という状態だったため、新しいモデルとして比較的高めな水準に位置したのでしょう。カルティエの中で上級モデルであるパシャ38mmクロノグラフは、2000年代前半の新品実勢価格が60万円台という水準ですが、同じ頃バロンブルーと同水準でした。
そのため、2010年頃の感覚としてはバロンブルーはかなり割高という印象。
しかし、割高という印象でもバロンブルーはしっかりと値上がりしているため、買っても良かったということになるのです。
ちなみに、パシャ38mmのクロノグラフは、以前の記事でもお伝えしたように、現在30万円以下でも購入可能なことがあります。
ですから、同じカルティエでも高い方でないバロンブルーが正解だったといえます。
バロンブルーが40万円台という水準になったのは2014年頃からですが、値上がりの理由として考えられるのは現行モデルとして生産され続けているという点があります。
この時計の現在における新品定価は約76万円。
つまり、それと比べると中古が40万円台というのは自然に感じられます。
とはいえ、新品定価と中古相場に開きがある時計もあるため、やはりバロンブルーは人気のあるモデルであるのでしょう。
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