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相場観を掴む難易度が意外と高い、デイトジャスト16233シャンパン文字盤

デイトジャスト16233は、程度の良いモノのボトム価格が30万円台後半である一方で、もっと相場が高いモノも存在します。

そのような価格差が存在している理由は、前期と後期といった生産年の違いなのですが、特にダイヤ文字盤は後期と前期で価格が開いている傾向があります。

16233の場合、1980年代モデルと1990年代中盤頃に仕様変更されたモデルでは、文字盤デザインなど見た目の雰囲気が異なります。

同じモデルにおける前期後期という差では、基本的に年式が古いほうが人気が低い傾向があるため、16233でも近代的要素が少ない前期モデルは安めなのです。

このような事情があることから、デイトジャスト16233ロレックスの代名詞的存在であるにもかかわらず、相場の見極めが難しいのです。

また、5桁リファレンス時代のジュビリーブレスレットは伸びやすい傾向があるため、程度が悪いと判断される個体が多い傾向もあります。

そのため、価格を比較するためには同じ条件の個体をピックアップする必要があり、アンティークロレックスと同じような難しさがあるのです。

そして今回、程度が良い前期のシャンパン文字盤、という条件で比較した結果、2012年より19万円程度高くなっているということがわかりました。

2012年の19.8万円という価格はとても安くて驚きますが、仮に25万円程度だったとしても10万円以上値上がりしていることに違いはありません。

よって、デイトジャスト16233は、今現在でもしっかり強い腕時計であるのでうす。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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