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1年程度しか生産されていない、ホイヤーモンツァCR2110

1年少し前まで「Classics」時代のモデルより、その後登場した「タグホイヤー」ロゴモデルのほうが高い傾向でしたが、最近は「Classics」時代のモデルが評価されているように感じます。

1996年に登場したカレラは、1年少し前まで10万円台前半が当たり前でしたが、最近は20万円以上という個体が比較的すぐに売れてしまう傾向があります。

そして、モンツァに関しては、2010年の価格を見て分かる通り、かつてカレラより評価される存在だったのです。

これは、「Classics」時代以降のタグホイヤー」ロゴモデルの相場に似ている様子であり、新しい世代のモデルとして評価されていたのかもしれません。2010年頃においては、「Classics」シリーズよりその後登場した「タグホイヤー」ロゴモデルのほうが評価されている傾向がありました。

「ホイヤー」ロゴ時代のモンツァCR2110は、2001年度のみのラインナップであるため、なかなか希少なモデルですが、そのキャラクターの分かりづらさにより評価されない傾向があるのかもしれません。

復刻カレラほどのクラシカルさや、モナコほどの独特さが弱いモンツァは、「タグホイヤー」ロゴ時代のモデルに最も近い「Classics」モデルという興味深い存在だといえます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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