腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

回復傾向の模様だが、ロレックスデイトナ116509

ちなみにこの個体以外は260万円台となっており、それらを基準として考慮するとさらに値上がりしているといえます。

しかし、YGモデルである116528は、既にボトム価格が258万円という水準(2018年3月13日時点)。260万円台の116509と大きく変わらない価格帯に位置しています。また、WGのボトム価格であるこの記事の価格と比較した場合、今現在はYGよりWGのほうが安いということになります。

ですから2017年6月から値上がりとなった116509ですが、そこまで大きく評価されていないともいえるのです。

その理由として考えられるのは、2013年にプラチナのデイトナが登場したということ。

プラチナが登場するとホワイトゴールドのキャラクターが弱まり、逆にYGのほうが個性が引き立って見えるのかもしれません。

なお、この116509でもメテオライト文字盤は値上がり傾向の様子です。

メテオライト文字盤はWGモデルにしか設定が無いため、需要が高いのでしょう。

また、この黒文字盤はWGモデルの専用デザインなのですが、「アラビア数字と赤い差し色」という要素は好みが分かれるポイントだといえます。

デビューしてからローズゴールドやプラチナモデルが出るまでは、WGのデイトナということが重要だったのに対し、それらが出た後は黒文字盤のデザインが「あり」か「なし」かということが、選択する際の要点になっているのではないでしょうか。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -