腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

新世代パシャのYG版、カルティエパシャ42mm W3019351

そして、パシャ42mmで興味深いのが金無垢モデルの変化です。

パシャ38mm時代はイエローゴールドが採用されていましたが、パシャ42mmではピンクゴールドとなっています。ピンクゴールドやローズゴールドの採用が増えてきた2000年代中盤の時代の変わり目がよく分かります。

また、パシャ38mmでは金無垢モデルが特に豪華になる印象で、12・3・6・9というインデックスがSSではプリントなのに対し、アプライド仕様となっていました。

それが、パシャ42mmではSSとの差が、文字盤中央部分のギョーシェ仕様に留まっているのです。

パシャ42mmの「シンプルな中に存在する豪華さ」という要素は、このピンクゴールド版でこそ良く表現されていると思います。

この時計、現在相場は過去と比較して値上がり傾向ですが、同じ時期に登場したパネライのピンクゴールドモデルより安い水準です。

ラジオミールのPGモデルであるPAM00231は現在、118万円という水準。231番はラジオミールベースのPG版であるため、機械はETAベースが採用されています。

それに対してパシャ42mmはJLCベースであり、キャラクター的にもより高級な存在です。

同じ時代のPGパネライと比較すると、高級要素があるのにパシャ42mmのほうが安いというのは、お得要素があるといえるかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -