そして、パシャ42mmで興味深いのが金無垢モデルの変化です。
パシャ38mm時代はイエローゴールドが採用されていましたが、パシャ42mmではピンクゴールドとなっています。ピンクゴールドやローズゴールドの採用が増えてきた2000年代中盤の時代の変わり目がよく分かります。
また、パシャ38mmでは金無垢モデルが特に豪華になる印象で、12・3・6・9というインデックスがSSではプリントなのに対し、アプライド仕様となっていました。
それが、パシャ42mmではSSとの差が、文字盤中央部分のギョーシェ仕様に留まっているのです。
パシャ42mmの「シンプルな中に存在する豪華さ」という要素は、このピンクゴールド版でこそ良く表現されていると思います。
この時計、現在相場は過去と比較して値上がり傾向ですが、同じ時期に登場したパネライのピンクゴールドモデルより安い水準です。
ラジオミールのPGモデルであるPAM00231は現在、118万円という水準。231番はラジオミールベースのPG版であるため、機械はETAベースが採用されています。
それに対してパシャ42mmはJLCベースであり、キャラクター的にもより高級な存在です。
同じ時代のPGパネライと比較すると、高級要素があるのにパシャ42mmのほうが安いというのは、お得要素があるといえるかもしれません。
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