GMTマスター2といえば、現在とても人気のあるモデルです。
ここ数年高めな水準となっていましたが、2017年にはさらなる値上がり傾向となり、2016年まで50万円台で購入可能(黒ベゼル)だったのが、現在では80万円台(同じく黒ベゼル)となっています。
約1年という間に約28万円上昇したGMTマスター2は、まさに最近の人気ロレックスという印象。インスタグラムを見ていても、海外のコレクターがノーチラスとの2ショット写真をアップロードしている姿が目に付きます。
このように、今では世界中で人気のGMTマスター2という存在ですが、実はかつてはそこまで人気が高くなかったモデルであるのです。
特に日本では、ロレックスブームだった時代において、SSスポーツロレックスの中で下から2番目に安いという新品実勢価格でした。
ちなみに、その際最も安かったのはサブマリーナノンデイトですが、ノンクロノメーター仕様であったなど「他のモデルとは異なる」という印象。安いモデルというよりは玄人向けというキャラクター性があったように感じます。
そして、その頃最も人気だったモデルといえばエクスプローラーです。その頃エクスプローラーは、SSスポーツにおいてデイトナの次に高いという価格序列。14270の新品実勢価格は定価を上回るプレミア価格となってました。
その一方で、GMTマスター2は人気がなく、当時の雑誌でも「安く買えるスポーツモデル」という趣旨で紹介されていました。また、人気が高くない理由として、色付きベゼルが目立つということや「スポーツモデルかが曖昧」などと言われていました。
2002年におけるGMTマスター2の新品実勢価格(2社平均)は32万円台という水準ですが、これは青赤ベゼルの価格です。この頃、GMTマスター2は黒ベゼルが最も高く、青赤に対して1万円から2万円程度高い水準。青赤が人気な今となっては考えられない現象だといえます。
さて、そのように人気が無かったGMTマスター2がいつから高くなり始めたのかとそれは、2007年頃からだといえます。
2007年にGMTマスター2のSSモデルは6桁世代にモデルチェンジされ、黒ベゼルのみの展開となりました。
すると、それまで不人気だった「色付きベゼル」という存在に注目が集まっていったのです。
ロレックスGMTマスター2青赤ベゼル16710の値上がりケース
時計名 | 状態 | 2002年6月の新品実勢価格(2社平均) | 期間 | 2007年8月の新品実勢価格(2社平均) | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス GMTマスター2 青赤ベゼル 16710 |
新品 | ¥324,345 | 5年 2ヶ月 |
¥459,950 | 135,605 | 141.81% |