腕時計のグレードによって、搭載されるベースムーブメントに差があるということがありますが、特に自社製ムーブメントでないモデルについてその傾向が見られます。
例えばクロノグラフの場合、安価なモデルに搭載されるのは、通称「2階建て」と呼ばれるETA製の機械である一方、高級なモデルにはフレデリックピゲ製が搭載される傾向があります。
特にオメガはその序列が分かりやすく、スピードマスターシリーズでも安価なオートマチックにはETAの「2階建て」、それより1つ高級なデイトなどにはバルジュー7750、プロフェッショナルにはレマニア、ブロードアローにはフレデリックピゲが搭載されています。
フレデリックピゲのクロノグラフムーブメントは、オーデマピゲやヴァシュロンコンスタンタンに搭載されていたり、他社でも定価100万円以上クラスのモデルに採用されている傾向があります。
ブロードアローがデビューしたのは2000年頃ですが、当時のスピードマスターシリーズにおける高級クラスのモデルとしてデビューした経緯があります。とはいえ、定価は50万円台と、他のフレデリックピゲ搭載モデルと比べるとブロードアローはお買い得という価格帯に位置していました。
そんなブロードアローは、ここ数年フレデリックピゲ搭載の中古腕時計として最も安価な位置にいたのですが、その水準は20万円台後半という様子でした。
しかし、実はブロードアローにはそれより更に安い傾向のモデルが存在。
それが、オリンピックコレクションというモデルです。
フレデリックピゲベースのムーブメントにコーアクシャル脱進機を搭載する新モデルでありながら、2000年頃に登場した3551.20より安く、2015年頃から長らく25万円以下という水準でした。
ですから、フレデリックピゲとしては「破格」といって過言でない価格帯だったのです。
そんなブロードアローのオリンピックコレクションですが、前回紹介してから1年たった今、値上がり気味な様子で、なんと20万円台後半という額まで上昇しています。
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オメガスピードマスターブロードアローオリンピック321.10.42.50.04.001の価格比較
時計名 | 状態 | 2017年5月の安値(楽天) | 期間 | 2018年5月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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オメガ スピードマスター ブロードアロー オリンピック 321.10.42.50.04.001 |
中古 | ¥248,000 | 1年 0ヶ月 |
¥284,800 | 36,800 | 114.84% |