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2018年5月28日更新

99年クリスマス限定の、カルティエパシャC W3104645

2012年においてパシャCの通常モデルは10万円台前半という水準でしたが、99年クリスマス限定モデルは21万円だったのです。

それが、今では約15万9000円で売られており、15万円前後で売られているパシャCの通常モデルと大きく変わらない事がわかります。

ちなみに、クリスマス限定モデルには使用感のあるモノと、使用感が無く程度がかなり良いというモノが存在しますが、この記事の個体は画像を見る限り「程度が良いモノ」と判断できます。

99年モデルのエナメル革ベルトは、使用感のあるモノや他のモノに取り替えられたモノもあるのですが、この記事の個体の革ベルトは画像を見る限り使用感がありません。

このような個体は、同じ99年クリスマス限定でも特に高いという印象もありますが、通常モデルのパシャCと特に違いがないというのは興味深い点だと思います。

では、いつ頃からこのような傾向になっていたのかというと、2013年頃に既にそういった現象が確認でき、未使用の個体が18万8000円で売られていました。

ですから、かつて高かった99年クリスマス限定は2013年頃から安い個体がある傾向なのだと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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