116710BLNRは長らく中古90万円台というイメージがあり、その価格帯でもプレミア価格水準だったことから割高という印象がありました。
しかし、今となっては90万円台よりだいぶ高い120万円近い水準となっているのです。
116710BLNRは、ここ数年におけるプレミア価格の代名詞的存在というモデルで、かつてのエクスプローラー14270のポジションと似たキャラクターだといえるでしょう。
ただ、この時計の場合、かつてのエクスプローラー14270の値動きとはだいぶ異なっています。
14270は一時60万円近い水準になった存在ですが、それは一時的という印象で、その後は40万円台が目立っている様子だといえます。
ですから、エクスプローラー14270は一度値下がりした後は“落ち着いた”という印象です。また、現在の中古相場も40万円台であるため、ピーク時より高いという感覚はありません。
けれども、116710BLNRはそれとは異なる印象です。
2015年の水準で中古が90万円台だったこの時計は、その時点ですでに、プレミア価格だった頃のエクスプローラー14270という印象がありました。
そして、2016年にこの時計は値下がりし、80万円台になったことから、エクスプローラーのように落ち着くかと思われたのです。
ちなみにエクスプローラー14270の定価は税別34.8万円ですから、落ち着いた印象の40万円台でもプレミア価格。116710BLNRの80万円台という価格は、エクスプローラーの“落ち着いた頃”に近いといえるかと思います。
しかし、116710BLNRは2017年になると反発。1月には90万円台となり2015年水準まで回復しました。さらに、8月に至っては100万円台になり、2015年水準より上昇したのです。
ですから、一度安くなってもきちんと回復し、安くなる以前の水準より更に高くなったというのが116710BLNRの値動きなのです。
そして2018年になっても116710BLNRの勢いは止まらず、3月に110万円台になったと思ったら、その3ヶ月後である今に至っては、120万円近い水準となっているのです。
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