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ピンクゴールドコンビという希少性、ロレックスターノグラフ116261

ロレックスは2000年代にピンクゴールドを通常モデルのラインナップとして採用しましたが、2005年頃にはそれを「エバーローズゴールド」に改めています。

そのため、同じリファレンスでも末尾が「5」と、コンビの「1」は、年式によってPGとRGが混じっている可能性があり、相場が異なる場合があります。

この116261は2013年の個体も、この記事の個体もどちらもF番(2004年頃製造)、白文字盤、ジュビリーブレスレット仕様であるため、同じ条件のモデルとなっています。

ですから、同じ条件のモデル同士の比較で約5年という期間で15万円の値上がりとなっていることがわかります。

ちなみに、ターノグラフは3連ブレスレットの個体が多い印象がありますが、実は5連ジュビリーブレスレットを装着したモデルも存在。

文字盤色によっても、ブレスレットのタイプによっても相場が異なるため、同じ条件で比較する必要があるのです。

なお、初のエバーローズゴールドコンビモデルは2005年に登場したデイトジャストの模様ですが、このターノグラフはその前年の2004年にデビューしています。

ですから、デイトジャストはエバーローズゴールドコンビでも、ターノグラフは“ピンクゴールドコンビ”仕様であるのです。

また、筆者が調べた範囲ではありますが、ターノグラフは2005年にエバーローズゴールドが登場した後もピンクゴールドコンビのままとなっている模様です。

ターノグラフにエバーローズゴールド版が存在するのかは不明ですが、仮に存在したとしたら、

  • ロレックス全体として希少な「ピンクゴールドコンビ」モデルであるPGコンビ版のターノグラフ
  • ターノグラフとして希少なエバーローズゴールドコンビのターノグラフ
  • どちらがレアモデルとして評価されるのか興味深いところだと思います。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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