腕時計投資新聞

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15年のロングライフモデル、パネライ パワーリザーブ PAM00090

当時、自動巻といえば40mmのことを指すイメージだったのです。

で、40mmにしかステンレスブレスレットが存在しませんでした。

ということで、

・手巻き+革ベルト=44mm
・自動巻+ステンブレス=40mm
・その他高級、限定モデル(ラジオミールなど)


という認識がなされていたのです。

よって、44mmの自動巻は“邪道”もしくは“廉価版”というような認識。

実際、ルミノールベースがプレミア価格だったころ、最も安かったのはPAM00086(44mm、自動巻、革ベルト)です。

で、当時、ルミノールマリーナ44mmと同価格程度だったのが、

パワーリザーブ PAM00090
・GMT PAM00089


だったのです。

要するに、パワリザやGMTといった機能がプラスαとして値段に反映されていたということです。

当時の相場は、中古で30万円弱

それが、2005~06年頃を境にどんどんと値段が上がっていったのです。

時計相場が全体的に安かった2010年11月でも44万8000円が最安値!

その後は、

2010年11月448,000円
2013年10月498,000円
2015年08月540,000円


というような感じで値上がり続けています!

この時計、デビューしたのは確か2001年頃だったと思うのですが、パネライにしてはロングセラーモデルで、2016年現在でもカタログモデルの模様。

15年に渡るロングセラーモデルです!

しかし、定価はだいぶ変わりました。

現在の新品価格は70万円台。

同じ時計がかつての倍近くするのです。

新品定価が上がると相場が上がる、という傾向は最近は少なくなってきました。

特に最近パシャCなどは新品定価がパネライと同じ60万円台まで上がったものの、パシャCの中古相場は10万円前半です。

このPAM00090は新品定価が上がっても需要が減らなかったため、相場が上がったのでしょう。

ずっと値上がり続けているため、今後もどのような値上がりになるかが楽しみな時計です。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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