腕時計投資新聞

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2016年4月1日更新

高くなったからといって諦めなくてよい、GMTマスター青赤ベゼル 16700

GMTマスターが不人気だった理由は、

・青赤ベゼル
・スポロレかどうか微妙


というところだったのでしょう。

黒ベゼルであれば、サブマリーナと似ています。

よって、サブマリーナを買うよりお得っていう理由で買われていたのが当時のGMTマスターでしょう。

さらに、GMTマスターには

GMTマスター 16700
GMTマスター2 16710


という2種類がありました。

エクスプローラとエクスプローラ2のように見た目が違うのなら分かりやすかったのですが、見た目が全く一緒なのでややこしい。

当時、高いといわれた4桁リファレンスの通称アンティークでも、GMTマスターだけは24万円ぐらいが相場だったのです!

昔私は、青赤ベゼルに“萌え”を感じて一時購入しようかと思ったのですが、なんとなくパンチ不足だと思い買いませんでした。

結局買ったのは、茶金コンビの16713

結果、茶金コンビは高値で売ることに成功しました。

けれども、やっぱり青赤ベゼルも買ってみたかった。

なんとなく買わないでいるうちに、青赤ベゼルのGMTマスターは高くなってしまったではありませんか。

そう思った頃、昔の新品価格=中古価格という相場になっていたのです!

「あーもう高い、ヤダヤダ」
と思った私は買わずにいたのですが、リーマンショック後の安値の時期でも安くならず。

その頃買ったのは16613、通称青サブ。

コンビの青サブと、ステンレスのGMTマスターが同じ値段だったら青サブを買う、という選択肢に自然となります。

で、結局最近の相場は60万円超え。

青サブは70万円超えに近いので、青サブのほうが値上がり率は良かったのですが、GMTマスターを我慢する必要はなかったのです。

要するに、一度値上がりしたからといって諦める必要はなかったのです。

アクアノートもそうですが、一旦大幅に値上がりして「高くなってしまった」と感じたあとに、もっと値上がりすることは多々あります

よって、「高くなってしまった」から諦めてはいけなかった、という教訓がGMTマスターの青赤ベゼルの事例から学べるのです。

(ちなみに、97年頃を境としたブレスレットの“シングルロック”か“ダブルロック”かは、かつて価格の差がありましたが、GMTマスターが高くなった現在、差はほぼないと言って良い状況です)

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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