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ここ1ヶ月の間でも目立った値動き、ロレックスデイトナ116520

2017年において値動きが目立っていたのは16520のほうですが、現在の116520はかつての16520を彷彿とするような値動きだと感じます。

興味深いのは白文字盤、黒文字盤ともに値上がり傾向となっており、既にどちらのボトム価格も160万円台となっています(2018年6月20日現在)。

そして、中古のボトム価格が160万円台となった今、デイトナ116520には新たな「優秀さ」が加わることになります。

それは、「デビュー当初の“高い時期”に買ったとしても、17年後の中古価格のほうが高い」という点です。

116520は長らく白文字盤のほうが安かったため、既に2017年の時点で白文字盤に関しては「デビュー当初の新品実勢価格(定価より高いプレミア価格)より十数年後の中古価格が高い」という状況となっていました。

ただ、黒文字盤については白文字盤よりデビューの新品実勢価格が20万円ほど高かったため、2017年の水準では「デビュー当初の新品実勢価格より中古が高い」とはならなかったのです。

それが今回、文字盤色に関係なく中古のボトム価格が160万円台となったことにより、116520デビュー当初の“割高”と感じるプレミア価格で、定価よりずいぶんと高い新品を買ったとしても、17年後において、中古で売られている最も安い水準に位置する個体のほうが、かつての新品より“高い”」ということになっているのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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