先のように近頃パネライにおいて安くなったモデルが目立つ傾向がありますが、それらは「他の個体と比べて1つだけ安い」という傾向があります。例えば、他の数十個の個体が40万円台なのに対し、1つだけ30万円台前半で売られているということがあります。ですから相場として捉えるには、適当なのか否かという難しい傾向があるのです。
けれどもPAM00072において、85万円前後の個体は他の個体の価格帯とかけ離れているというように、1つだけ安いという状況ではないのです。また、現在最も高い価格に位置する個体の価格を参考値としても、昨年のボトム価格より「安い」状況です。
このPAM00072というモデルは、エルプリメロ搭載であったり、チタンステンレスコンビという仕様であったりと、レアかつ魅力的な要素を多々備える存在です。
スポーツロレックスの新品実勢価格が30万円台が中心的だった時代において、この72番はそれらよりとても高く「かなり高級」という印象もありました。
また、先のように16520と比較されるキャラクター性をもっているということもあり、16520が高くなった2017年において値上がり傾向となったのも共通しています。
それが、16520が2017年よりやや上昇している2018年において、PAM00072は値下がり傾向となっているのです。
|