大暴落といえば、2008年のリーマンショック時における116400GVの値下がりが凄いという印象がありますが、GVでないミルガウスの値下がりもなかなか凄い水準でした。
116400GVの場合、2008年の年始と年末で90万円以上の値下がりとなっていますが、116400の場合は2010年と比較するとより分かりやすいかと思います。
116400黒文字盤は、2007年にデビューした際、116400GVの次に高いという存在でした。
2008年1月における新品実勢価格は約102万円(3社平均)という水準。
ミルガウスの実勢価格が100万円以上というのは、今では考えられないことですし、ミルガウス以前にSSモデルで実勢価格が100万円を超えたのはデイトナぐらいしかありませんでした。
2018年の今となっては、カラーベゼルのサブマリーナやGMTマスター2の中古相場が100万円を大きく上回る水準であるため、“SSスポーツロレックスが100万円以上”ということに対して大きな驚きはありません。
けれども2007年において、SSスポーツロレックスが100万円以上ということは大きなインパクトがあったのです。
そんなミルガウスですが、翌年2008年の年末には116400黒文字盤の新品実勢価格が約48万円(3社平均)という水準になっており、実に半値程度となっていたのです。
当時において、SSモデルの新品実勢価格が100万円以上ということは大きなインパクトだったわけですが、それが一気に半額になってしまうというのは、より大きなインパクトとなったに違いありません。
そしてミルガウスの場合、2008年12月時点の新品実勢価格は、その後の水準よりまだ「まし」といえる状況であり、その後さらに安くなるという現象が起こったのです。
最近、数多くの腕時計で「高いと思っても、さらに高くなる」という現象がありますが、当時のミルガウスはその逆で、「安くなったと思ったら、更に安くなった」ということになっていたのです。
2008年12月に約48万円という新品実勢価格だった116400黒文字盤は、2010年9月にはなんと約38万円まで下落。
今となっては、116400黒文字盤が30万円台というのは「驚き」となりますが、これは中古の価格ではなく新品実勢価格です。
ロレックスミルガウス黒文字盤116400の値下がりケース
時計名 | 状態 | 2008年1月の新品実勢価格(3社平均) | 期間 | 2010年9月の新品実勢価格(3社平均) | 変動した額 | 残存価額 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス ミルガウス 黒文字盤 116400 |
新品 | ¥1,026,000 | 2年 8ヶ月 |
¥385,867 | -640,133 | 37.61% |