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2018年7月12日更新

復刻初代青文字盤、タグホイヤーモナコCW2113

近頃、CS2110は目立った値動きという印象で、過去と比較して高くなったと感じましたが、実はこのCW2113と同水準であるのです。

CW2113は、過去の価格を考慮すると「それほど高くない」と感じる一方、CS2110「高い」と感じるのは不思議です。

数の少なさもキャラクター性を考慮しても、CS2110のほうが高くなっておかしくないと思う一方で、CW2113が「高くない」、CS2110が「高い」という感覚があり、不思議な気分になります。おそらくその感覚は、過去価格と比較した場合の「値動き幅」によるものだと思います。

タグホイヤーロゴ時代のモナコチュードルクロノタイムオメガスピードマスターのライバルとした場合、CW2113は大きく値動きしていないため「安く」感じるのかもしれません。

復刻版時代のモナコは、ホイヤーロゴが象徴するように、“クラシカルな要素を近代に復活させる”というように見えます。

その一方で、このCW2113のようにタグホイヤーロゴ時代のモナコ“近代的な時計にクラシカルさを足した”という印象があります。

復刻版時代はマニアックな印象だったモナコですが、2002年以降においては万人受けするモデルというキャラクター性を得たように感じます。

2005年にはブレスレット仕様も追加され、より実用性が高まりました。その後2010年には、キャリバー12CAW2111にモデルチェンジ。

そして、現在では再度ホイヤーロゴのキャリバー11搭載モデルが存在しており、復刻版時代のモナコのイメージに近くなってきているように感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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