ただ、ダトグラフは2006年の新品価格が348万円だったため、値下がり傾向の今でも、2006年と比較すると値上がりとなっています。
2006年の10年後である2016年に、約160万円の上昇をし、その2年後に約57万円の値下がりとなっているのがダトグラフの値動きの変遷です。
2016年といえば、腕時計が一時的に安くなったという印象がありますが、それは夏ごろのことであり、3月はそれほど安いということが目立っていない時期でした。
その時期において、ダトグラフは500万円台という水準だったのですが、当時はノーチラス5711/1Aも300万円前後であり、500万円台の時計はかなり高いという印象がありました。
今となってはノーチラスのような有名モデルが500万円台となっていることから、「500万円」という価格帯についてそれほど雲の上という印象はないかもしれません。しかし、2016年3月の時点において、500万円台といった水準の腕時計は、見慣れないモデルという印象があり、今の感覚より「高い」と感じたのではないでしょうか。
2016年と比較して、多くの腕時計が値上がりした今、逆に値下がりしているダトグラフは、なんだかかつてより身近になったようにも感じてしまいます。
ダトグラフが欲しいと思っていた方にとっては、2年前より安くなっているため、なかなか検討し甲斐のある様子だといえるかもしれません。
特にノーチラスと比較した場合、2016年時点では、ダトグラフのほうがノーチラスよりずいぶん高い高級モデルという印象で、雲の上のような感覚があったように感じます。
しかし、今となっては、ノーチラスより安く購入可能なのです。
ここ数年安くなっているブランドの特徴としては、“一時流行った”、“ファッション性が高かった”という点がありますが、ランゲ&ゾーネはそれらブランドと共通点が少ないのに、なぜか値下がり傾向が目立っています。
筆者の感覚では、ランゲ&ゾーネをインスタグラムで観る頻度が低いという点が気になりますが、もしかしたら海外における人気度は日本ほど高くないという傾向があるのかもしれません。
ただし、最近ランゲ1は反発気味なモデルも存在し、値下がり傾向から回復したようにも感じます。
よって、ランゲ&ゾーネは今後どのような状況となるのか興味深い状況だとも感じます。
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