アクアノート、大きいサイズ、ブレスレット。この条件といえば、かつてはパテックフィリップのスポーツモデルとしてもっとも人気という印象で、ノーチラスを凌ぐほどの評価があったと思います。
2010年代前半までは、ノーチラス5711/1A-001より、アクアノート5167/1A-001のほうが高いということがあり、両者は同じぐらいの水準か、アクアノートのほうがやや高いということもあったのです。
それが、2015年頃になるとノーチラスとアクアノートの評価は離れていきました。
ただ、この段階ではノーチラス5711/1Aが200万円台後半、アクアノート5167/1Aが200万円台半ばという水準だったため、「大きく違う」という印象では無かったように思います。
しかし、2017年になるとノーチラス5711/1Aは500万円以上という水準であるのに対し、アクアノートはその半値以下の230万円程度という状況で、アクアノートとノーチラスは比較する対象ではなくなっていました。
それどころか、ノーチラスは史上最高値水準を更新しているという様子だったのに対し、アクアノート5167/1Aは2014年の水準より安いという状況だったのです。
ですから、近頃の印象としては、アクアノートは値下がり傾向だったといえます。
そんなアクアノートですが、2018年5月に大きな変化がありました。
2017年11月まで約230万円という水準だった5167/1Aが、260万円まで上昇したのです。
この260万円台という値は、2014年を上回る水準だといえるため、アクアノートはやっと2014年より高くなったという様子になりました。
そして、2018年7月の今、なんとアクアノートはさらに上昇しており、ボトム価格(2018年7月20日時点)はついに300万円台となったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値(楽天) |
2018年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5167/1A |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥2,630,000 | ¥3,039,600 | 409,600 | 115.57% |
2018年5月において、2014年水準を上回った5167/1Aですが、それから2ヶ月という期間で40万円ほどの上昇をしたということになります。
過去の水準や、他の似たようなモデルと比較して“相対的に安い”という様子だったアクアノート5167/1Aは、2018年5月に“相対的に安い”という基準を脱すると、価格変動が活発化したといえます。
ちなみに、2017年11月時点でも2016年9月と比較して約28万円の値上がりという様子でした。2016年9月において5167/1Aは202万円という水準だったため、2014年と比較してずいぶん安くなっていたといえます。
そして、2016年9月の202万円と現在の約303万円というボトム価格を比べると、2年未満という期間で100万円程度の値動きとなっているということになるのです。