腕時計投資新聞

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雲上スポーツ、ピアジェアップストリーム(白文字盤、自動巻き)

さて、ピアジェについてのイメージ。

多くの人が、

「高いのは認めるけど、宝飾ブランドだから、パテックとかとは違わない?」

と漠然と思っているようです。

しかし、ピアジェは完全マニュファクチュールです。

マニュファクチュールという観点ではオーデマピゲヴァシュロンコンスタンタンよりも優れているといえます。

で、そんなピアジェアップストリーム

  • 3針自動巻
  • クロノグラフ(クオーツ)
  • の2種類のモデルが存在します。

    両方ともムーブメントはピアジェの自社製ですが、3針のほうは機械式ムーブメントでクロノグラフはクオーツというのに要注意。

    通常、クロノグラフは高値の傾向ですが、こちらのクロノグラフは自社製ムーブメントといってもクオーツですから高くありません。

    だいたい両モデルとも同価格で販売されていることが多いです。

    ちなみに、クロノグラフのクオーツムーブメントはカルティエタンクシリーズでよく見かけるのと同じやつ。上にカレンダー表記、下に2つ目のクロノグラフってのは印象に残るのでピンとくる方もいるでしょう。

    一方、自動巻のほうは504Pというムーブメントを搭載。

    このムーブメントは上級モデル「ポロ」にも搭載されているムーブメントで、パテックフィリップで言うところのキャリバー315のような感じでしょう。

    クロノグラフのクオーツムーブメントと違い、自動巻ムーブメント504Pは他社に供給しているのを確認できていないため、希少性が高い

    そういう意味では機械式のアップストリームのほうがクロノグラフよりお買い得感がある気がします。

    しかも3針機械式のみ生産中止(クロノグラフは現行)になっていることから、ちょっと需要が増えればノーチラスアクアノートのように高値になるのも夢ではありません。

    相場は結構安定していて、全体的に時計が高かった2006年も全体的に安かった2010年頃も、アップストリーム30万円台後半で取引されていました。

    それが10万円ほどの値上がりをしたという状況。しかし、10万円の値上がりでも不人気オーバーシーズ(文字盤色、ミディアムサイズなどの条件)より安値な状況。

    なお、アップストリーム、時計愛好家目線でも、

  • つけ心地
  • 仕上げ
  • 造り等々
  • が素晴らしいという高評価

    随分と高くなってしまった雲上スポーツを買うぐらいなら、こちらを買ったほうが良いと思います。

    さらにアップストリーム、ステンレスがメインながら金無垢モデルも発見。

    金無垢のアップストリームアクアノートの金無垢=5065/1Jのようにかなり希少です。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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