2017年3月から約1年5ヶ月という期間を経て値上がりした額は、1万2000円に過ぎず、「ほぼ値動きしていない」とも表現できます。けれども、PAM00001にとって30万円台後半と40万円台前半という差は、先の事例を考慮すると大きな差だと感じます。
PAM00001という存在は、冒頭でも述べたようにプレヴァンドーム時代のコンセプトを引き継ぐパネライであり、トリチウム文字盤という評価されている存在もあります。
PAM00001というリファレンスの通り、この1番という存在はパネライにおいて重要なモデルであり、オリジナルの雰囲気を踏襲しながらも、現代のパネライの基本となった存在だといえます。
しかし、そのPAM00001という存在が近年評価されていないといえる状況なのです。
その理由として最も大きいと思われるのは、パネライがリファレンスを増やしすぎたからだと思われます。
先のように、裏スケ化した時点で1番から111番に変更していますし、その後も違うリファレンスの同じようなモデルが多々作られました。
ですから、PAM00001という存在は、111番やそれ以降のリファレンスと区別しづらく、良い要素があるにもかかわらず評価されない傾向があるのかもしれません。
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