このプラダモデルは、2016年4月において30万円台後半という水準でしたが、実は2010年8月においては40万円台という水準だったのです。
当時における中古40万円台という価格帯は、サブマリーナやGMTマスター2のステンレスモデルやコンビモデルよりも高いという水準。
ですから、このプラダモデルは2010年においては、現在70万円台以上という水準のロレックスよりも“高い”存在だったのです。
2016年において、5桁リファレンスのサブマリーナやGMTマスター2は、2010年頃より高くなっており、特にGMTマスター2は目立って上昇していました。
そのような時期においてIWCのプラダモデルはやや値下がりしており、2010年よりも安く買える状況になっていたのです。
2018年の今においては、2016年の水準よりやや値上がりしたものの、2010年と同様の価格帯に回復したという状況であり、特に目立った値動きとなっているわけではありません。
IWCの腕時計は、世界的に人気が高いという印象ですが、値下がりすることもなければ値上がりすることもないというように、中古においては価格変動がない傾向があるといえます。
そのようなことにおける原因の1つは、IWCのラインナップの多さがあると考えることができるのですが、このプラダモデルについては他の時計と明らかにキャラクターが異なる印象です。
ですから、他のIWCよりも目立つキャラクターだといえるのですが、多くのIWCのように値動きしない傾向があるのは、不思議な現象ともいえるかと思います。
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